安倍元首相の国葬で、菅元首相が山縣有朋の短歌を引用して話題になりました。菅さんの弔辞では、衆議院会館の机の上に読みかけでおいてあり、読みかけのページでには短歌にマーカーが引いてあったと述べられていました。
安倍元首相はなぜ、山縣有朋の本を読んでマーカーまで付けたのか、確かに疑問でした。それはもう安倍さんにしかわからないこのとなのだろうと思っていましたが、安倍さんが知人の葬儀で同様の箇所を引用していたことが判明しました。
これが弔辞の使いまわしなのかを調査しましたので、是非最後まで読んでいってください。
この記事の内容
- 安倍元首相が「山縣有朋」を読み、マーカーを引いていた理由
- 菅さんは安倍さんの弔辞を知っていたのか
安倍元首相が「山縣有朋」を読み、マーカーを引いていた理由
その答えは安倍元首相のFacebookにありました。(該当ページに飛ぶにはアカウントとログインが必要です。)
2022年6月17日の投稿を引用します。マーカーは目立たせるため私が引いたものです。
一昨日故葛西敬之JR東海名誉会長の葬儀が執り行われました。常に国家の行く末を案じておられた葛西さん。国士という言葉が最も相応しい方でした。失意の時も支えて頂きました。葛西さんが最も評価する明治の元勲は山縣有朋。好敵手伊藤博文の死に際して彼は次の歌を残しています。「かたりあひて尽しゝ人は先だちぬ今より後の世をいかにせむ」葛西さんのご高見に接することができないと思うと本当に寂しい思いです。葛西名誉会長のご冥福を心からお祈りします。
どうやら、安倍元首相も知人の弔辞のために同様の短歌を引用したようです。この投稿にもあるように、故人である葛西氏が山縣有朋を尊敬していたことを尊重しての言葉です。
菅さんは知っていたのかを調査
菅さんの弔辞では、偶然に本を見つけてマーカーの部分を引用したことになっています。安倍さんの弔辞を知っていたのに、それを伏せてドラマチックに演出しようとしたのであれば、菅さんの朴訥としたイメージからかけ離れてしまいます。
一部では「使いまわし」といった批判が散見されます。
ここで、山縣有朋の短歌引用の時系列をFacebookの投稿と照らし合わせながら調査します。
- 6月15日、葛西氏の葬儀が執り行われ安倍さんが弔辞。(菅さんが出席した記録が見つからない)
- 6月17日、安倍さんが弔辞についてFacebookに投稿。(菅さんからのコメントは無し)
- 7月8日、安倍さんが凶弾に倒れる
- (この間のどこかで菅さんが「山縣有朋」の本を見つける)
- 9月27日、菅さんの弔辞
調査してみたところ、菅さんが安倍さんの葛西氏への弔辞を知っていたとする情報が見つかりませんでした。葛西氏の葬儀についての記事ではは安倍元首相も参列となっていました。(文春オンラインの該当記事)
もし知っていたとすれば、Facebookで簡単にわかってしまうような内容ですのであまりにお粗末です。両者ともにすでに閣僚ではないので、弔辞の内容まで把握していたか疑問です。そもそも知っていたなら、当日に正直に言えばよかったはなしです。
また、菅さんは9月29日のインタビューで以下のように述べています。
これは安倍さん、選挙のときですか、「その本を薦めてくれて読んでいるんだ」っていうことはきいたことがあったんです。
引用元 テレ朝NEWS
このインタビューは「使いまわし」が話題になる前なので、火消しのための発言ではないでしょう。
まとめ
急に飛び出してきた「山縣有朋」という人物でしたが、安倍さんが知人に送った言葉であることがわかりました。調査の結果、菅さんの弔辞は使いまわしの可能性は低そうです。