9月27日、安倍元首相の国葬が日本武道館で執り行われました。国葬の実施には賛否両論ありましたが、一般の献花には10,000人以上の人が訪れたようです。
特に、菅元首相が友人代表として読み上げた弔辞が、聞いたものの涙を誘う内容であったことが話題になりました。
件の弔辞の中で、菅さんが山縣有朋が伊藤博文を偲んで詠んだ短歌を引用しました。私も菅さんの弔辞に胸を打たれた者の一人として、その歌と背景、山縣有朋について調査しました。
この記事の内容
- 菅さんが安倍さんに送った山縣有朋の短歌
- 安倍さんが最後に読んでいた本
- ツイッターの反応
山縣有朋が伊藤博文を偲んだ短歌
以下が菅さんが引用した山縣有朋の短歌です。
かたりあひて 尽くしゝ人は 先立ちぬ 今より後の世をいかにせむ
この短歌は、凶刃に倒れた伊藤博文を偲んだ歌であるとされています。山縣有朋は伊藤博文に引き続いて第3代内閣総理大臣を務めました。この歌を引用する前置きとして、菅さんは以下のように述べています。
総理、今この歌くらい、私自身の想いをよく詠んだ一首はありません。
暗殺された初代総理大臣であった伊藤博文と、少し年上で盟友でもあり後の総理大臣歴任者である山縣有朋の関係は、奇妙なほど酷似しています。
山縣有朋について触れるのは動画の10:00あたりからです。
安倍元首相が読みかけだった本
この話を聞いたたときは、わざわざ弔辞のために調べて引用したならドラマチックに演出しすぎだな、と思いました。しかし、どうやら山縣有朋の短歌は、偶然にも安倍さんが最後に読んでいた本の箇所だったようです。
菅さんはこの状況を以下のように語っています。
衆議院第一会館1212号室のあなたの机には、読みかけの本が一冊ありました。岡義武著『山縣有朋』です。ここまで読んだという、最後のページは端を折ってありました。そしてそのページにはマーカーペンで線を引いたところがありました。印をつけた箇所にあったのは、いみじくも山県有朋が長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、故人をしのんで詠んだ歌でありました。
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安倍さんは凶事を予期していた!?
菅さんの弔辞は自分の体験を交えながら感情に訴えかける素晴らしいもので、私も涙ぐんでしまいました。しかし、聞いたあとにあれ?と思う箇所がありました。
ドッグイヤーを付けてマーカーまで引いておくなんてまるで菅さんに読んで欲しかったようではありませんか?
まあこのあたりの話はオカルティストや陰謀論者の方にお任せするとしましょう。
10月2日追記:安倍さんが山縣有朋を読んでいた理由が判明
以下に新情報を掲載します。